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2024.6.7 07:00ゴー宣道場

キャンセルカルチャーを肯定する大衆になった人たち

キャンセルカルチャーを肯定する大衆になった人たち byケロ坊

 

X(旧Twitter)において、何重にも良くないと思えるポストというか
現象を見たのでレポートします。
「公(おおやけ)」がないがしろにされ、「私(わたくし)」が肯定され
た今の世の中では、このような自己中心的な放言をする人が少なく
ありません。

https://x.com/akasakaroman/status/1744559746550734976

https://x.com/momimak13/status/1792153028545708219

https://x.com/gatigatitv/status/1787021823386976648

https://x.com/makotopic/status/1797133392808726655

こういった全く建設的でなく、公共の場に出す意味のない独り言は
SNSでは珍しくないので、無視すればいいとも言えますが、
そんなどうしようもないものに万単位のいいね(ハートマークの右の
数字。いわゆる万バズ)がついているのが問題です。

まず上記の意見に共通する感覚が「松本人志がいなくなっても誰も困
らない」ですが、極限まで他人事ですね。
今風でリベラルな言い回しに「みんな違ってみんないい」という呑気
なものがありますが、
そこから「松本人志と自分は違う人間で関係ないからどうでもい
い」に発展したようにも見えます。
松本人志にせよ、ジャニーズにせよ、
無責任なことを言われまくって一時キャンセルの危機にあった大谷翔
平にせよ、
伊東純也によせ、古谷徹にせよ、これからキャンセルされる誰かにせ
よ、
仕事仲間はもちろんのこと、なによりファンは困っていますし、守る
ために奮闘もしているのは、少しの客観性と視線を向ける気さえあれ
ばわかることです。
困ってないのは自分がファンでもなければ関心もないからというだけ
のことでしかありません。
上記の人たちは、自分が好きな人が、推してる人が、あるいは自分自
身が、ある日突然キャンセルされても困らないのでしょうか?
そして「いなくなっても誰も困ってない(ヘラヘラ)」などと言われ
て腹が立ったりもしないのでしょうか?
自分の感覚が世の中の全てであるかのように考えるのは幼稚が過ぎま
す。

これは領土問題にも似てますね。
尖閣を取られても自分は困らない?
北海道を取られても自分は困らない?
自分の町が日本じゃなくなっても自分は困らない?
日本政府がどこか他の国に隷従して日本が主権を失ったり日本語を禁
止されても自分は困らない?
ということになります。

分析に戻ると、4つのポストに見られるのが、自分は文化を享受しま
くってるのに文化を守る気は皆無という姿勢です。
人が司法も通さずに引きずり下ろされるのであれば、文化が弱体化し
て先細っていくのは目に見えていますが、そういうことを全く考えも
していません。
文化というものが自動的にいくらでも発生してくると思い込んでるよ
うですが、そんなわけがないというのは大人なら理解していなければ
おかしいでしょう。
日本と他の国の違いを少しでも考えてみればわかることです。
僕もDOJOで地方に行ったり、台湾に行ったりしてますます思いまし
たが、美味しいもの(食文化)も地域や国ごとに違いますし、まして
勝手に自動的にできたものなど一つもありません。
料理だけでなく、米も肉も野菜も果物も、美味しいものには環境の
違いや、作った人の大変な努力があるのは明らかで、それは芸能でも
スポーツでもサブカル作品でも同じです。

そして僕が最も気持ち悪さを感じるのが、冒頭にも書きましたが、こ
ういうどうしようもない独り言に「いいね」を付けて賛同してしまう
万単位の人たちです。
「とりあえずそういう空気だから乗っかる」という風見鶏現象は、こ
の件だけでなくネットのいろいろなところで見られますが、
キャンセルカルチャーを肯定したがる心理を考えていくと、「人権で
問題を起こした人はいなくなるべき」という“正義”の考えや、大阪
DOJOで指摘された成功者への嫉妬の感情もベースにあるのでしょ
う。

いずれにせよ、平然と文化を切り捨てて使い捨てにする人権に毒され
た大衆にはゾッとしますし、
こういう現象を見ると、過去の性や何らかの問題をマスコミ(主に文
春)が一方的に言い募り、標的にされた人を叩きまくってキャンセル
するという異様な光景はこれからも繰り返されそうだと思ってしまい
ます。

昨今、「アンチ行為なんてろくでもない」と大抵の人は思ってるはず
ですが、上の4つのポストはまさにアンチのそれです。
いくら万バズしてる意見であっても、だからこそエコーチェンバーか
ら抜けるために客観性を働かせるべきですし、堕落したくだらない独
り言に安易に“いいね”をするような生き方は止めた方が良いですね。
なぜなら………

何かを成し遂げたり、作り上げたり、保ち守ることもない堕落した
人間と同類ということなので、その人自身もじめじめした暗~い人生
になっていってしまうでしょうから。

 

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自分の感覚が全てで、他人のことなんか知ったこっちゃない。
自分は何も生み出していないくせに、文化は自動的に
どんどん生まれてきて享受できるものだと思い込んでいる…
あまりにも幼稚なニヒリズムの気色悪さに、
日本人はどこまで劣化していくのかと思います。

こんな人間は昔も存在していたもので、
それがSNSで顕在化しただけだと言う向きもありますが、
やっぱり顕在化したということ自体が問題で、
昔だったら誰にも聞かれない独り言でしかなかったものが発信されて、
何万も「いいね」がついて、こんな幼稚なことを言ってもいいのだ、
これが普通の感覚なのだと思わせてしまっているわけだから、
やっぱりSNSが人を堕落させ、劣化させているということは
間違いのない事実でしょう。

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